From:藤井百七郎

名古屋自宅のオフィスより、、、

「どうしても勢いにつられちゃんですよね~汗」

こんな方が多いようです。

株価が勢いよくドーンと上がってるとか、

場合によってはスーッと上がり続けてるとか

こんなチャートや展開を見せつけられると

ついつい手が出ちゃいますよね。

「今買わないと…汗」とパソコンの画面と

にらめっこをして、ポチっと買いをクリック。

ところが買った翌日から株価は下げに転じ

しばらくたって気が付いてみると

高値つかみをされてしまった。。。

こんなご経験はどなたにもあるのではないでしょうか。

もちろんこんな私にもありました。

動いているものを追いかけてしまう

ネコのように上がって行く株価に乗りたく

なるのがトレーダーの習性なのかもしれません。

でもいくら習性だからといって

それをやっちゃーいけないんです。

山崎武司というプロ野球選手がいました。

彼は28歳の時にセリーグでホームラン王に輝きます。

しかし、その後打撃不振にあえぎチームを出されます。

次のチームでも調子は上がらずまたトレード。

そして3つ目のチームで彼は運命的な

アドバイスを監督から受けることになる。

「長距離ヒッターなら自分の好きな球来るの待っとれ!」

それまでは焦りから来た球をいかに打つか

だけを考えていた彼が、なんでもかんでも

打つのではなくて『自分の狙い球』が

来るまでは打たないと決めたのだ。

そしたらなんと彼は38歳でパリーグの

ホームラン王と打点王に輝いたのだ。

実に10年の不振の時を超えての栄光だった。

このすばらしいアドバイスを送ったのが

先日惜しまれながら亡くなった名将野村克也氏だ。


『自分の好きな球来るの待っとれ!』


この野村監督のすばらしいアドバイスは

我々トレーダーにも共通する。

我々も相場の動きにつられてはいけないのだ。

どこで買うのか!

どこまで来たら買うのか!

これをしっかりと事前に見据えて

自分が狙ったところまで、

自分が思っていたチャートになるまでは

絶対にエントリーしてはいけないのだ。

利益が乗って行かない焦りもあるだろうが

じっとこらえて“自分の好きな球”が

来るまでじっと待つことも大切なのだ。

相場や個別チャートは我々を誘惑してきます。

それにつられてはいけないのだ。

昔、「Noと言えない日本人」って本が

売れましたが、我々も「Noと言えるトレーダー」を

目指していっしょにがんばっていきましょう(^^♪