ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析とは、その会社の実力を調べる分析方法です。
やはり会社の株価はその会社の価値に比例していきます。業績が右肩上がりで、現金をどれだけあって、借金が少なく資産を効率よくつかえているなど財務面もしっかりとしていて、配当などもたくさんある会社は投資家の人気の的になります。特に相場が不安定な時や、全体的に弱いときなどはこういった要素の強い会社は特に人気化して、株価の上昇が期待できます。 これから長く株式投資で利益を上げていこうと考えるなら、ファンダメンタル分析は絶対的に必要なスキルですが、学ぶことも多く、専門性の深い分野でもあります。ですので、いっきに学ぶよりも、ひとつひとつ、気になった言葉から覚えていく方が勉強法としてはいいでしょう。


ファンダメンタル分析の代表的な資料として「四季報」があります。春夏秋冬と年に4回発行されるので、四季報と名前がついています。

四季報は投資家たちのバイブルになっており、かの有名な投資家、ジム・ロジャーズも四季報から日本の会社を選別しています。日本でも売買できる会社すべてを網羅しており、細かい売上や営業利益の推移、財務内容、そして何より四季報の経験豊富な記者による何年か先の見通しまで載っています。四季報や記者の見通しは投資家たちに絶対的な信頼があります。このあたりが、四季報は投資家たちにとってのバイブルたるゆえんがあるのでしょうね。 四季報でこの先の見通し、予測のいい会社は人気が出て買われて、株価が上昇する傾向にあります。投資家たちもいろんな側面から会社を分析しているので、一概にここが良ければいい会社という判断は難しいのですが、おおむねチェックすべきポイントは下記のようなものです。


やはり会社の実力を推し量るときに避けて通れないのが売上高と営業利益です。今年はよかったけど、来年からは見通しがよくありませんという会社は投資家たちからは嫌われて、売られます。毎年、安定的に売上高が上がり、同じように営業利益も上がっている会社は投資家たちから人気が出ます。

気をつけてなくて行けないのは、売上高は上がっているけども営業利益も同じように上がっていることが大切です。売上高は上がっていても営業利益が下がっていると、会社としての実力は低く評価されます。営業利益はその会社の「本業での利益」として見られていていくら売上高が上がっても営業利益が下がっていたら、経費のかけすぎ、または時代にあっていない職種として判断されて、株価は売られる傾向にあります。

ファンダメンタル分析の基本にもなりますが、ひとつの数字や指標だけで判断するのではなく、いろんな数字、指標との兼ね合わせや比較で判断していべきです


自己資本比率とはその会社の健全性を推し量る指標です。
いくら売上や営業利益が上がっていて、見通しが明るくてもあまりにも会社の規模以上に借金がある会社は不安ですよね。借金がたくさんあると金利の上昇によって、利払い負担が増えます。利払いが増えると利益が少なくなります。また、売上が落ちた時は利払いが思い負担にもなります。今のところは調子がいいけど、将来的に少しでも傾いたときに、それでも倒産せずに生き残っていてくれるのかを考える指標と考えてください。

会社を判断するときに大きく分けて2つの目線があります。

「稼ぐ力」と「会社の健全性」です。

先ほどの売上高、営業利益が稼ぐ力とするならば、こちらの自己資本比率は会社の健全性の数値です。自己資本比率は会社の口座にある現金や株式の全価格と借金の比率ですので、なるべく現金や株式(自己資本)の比率の高い会社がいいということになります。最低でも30%以上は欲しいところです。


ファンダメンタル分析ではそのほかにもいろんな指標を確認するべき必要があります

PER、PBR

今の株価が割高か割安かを判断する指標

ROE、ROA

今ある資産や資本をどれだけ有効に使っているか

キャッシュフロー

現金がどれくらい増え、未来への投資にどれくらい使い、うまく借り入れ、または返済ができているのかのを見る

コメント欄

四季報の記者が取材などから得た情報を基にことばで見通しを伝えている。特に「見出し欄」は重要。

そのほかにもまだまだありますが、まずは基本的なところとしてこれくらいは抑えておいた方がいいでしょう。ニュースなどでもよく耳にする指標などなので、興味がでたときにひとつひとつ調べて覚えるようにしてください。

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