おはようございます!名古屋校の杉原です。

みなさん景気ウォッチャー調査というのをご存知でしょうか。これは内閣府が公表している、

景気に関する指標になります。

内容は景気に敏感な業界に対して調査をしているため、景気判断をより早く知ることができるものになります。

本日はこの辺りについて、お話ししたいと思います。

まず、この調査は景気動向を判断するのに貴重な景気指標になるひとつです。

これは毎月調査されていて、景気に敏感な業種に携わる人達にヒアリングした結果が集計されたものです。

みなさんが知っている国内総生産のような数値で表される指標とは違い、

実際に人にヒアリングした内容をもとに数値化しているので、

生活に密着した景況感を知ることができます。これを別名、街角景気なんて呼ばれることもあります。

では、どんな人達にヒアリングしているかというとスーパーの店員さん、飲食店のスタッフの方、

百貨店の売り場の方、ホテル等のスタッフの方、住宅販売の方、タクシードライバーさん、

人材派遣会社の社員の方、レジャー施設のスタッフの方、職安の職員の方など

このような景気に敏感で幅広い業種に調査することで、より実態に近い景気動向を捉えることが

目的となっています。

どの業種にどんなインタビューをするかは、その時によって少しずつ変更しているみたいですが、

大きな変化がないようにバランスを見ながら対象の方を選んでいるそうです。

また調査期間ですが、毎月25日から月末にかけてヒアリングが行われ、翌月10日ごろに公表されます。

ちなみにこの集計結果は景気に先行する指標として注目されていることもあって、

その時によりますが、調査結果によっては公表される14時頃に株価が変化する場合もあります。

そして、この調査は3つの関連に分けて、その中で7つの業種に分けた結果が集計されています。

ざっくりですが、それが次の通りです。企業動向関連(製造業・非製造業)、雇用関連、

家計動向関連(小売・飲食・サービス・住宅)

これは全体としての景気動向だけでなく、業態別・地域別(全国を12の地域に分けています。)の

景気動向も見ることができます。

では、この調査の判断ですが、質問としては景気の現状と先行きを聞いているのですが、景気がよい・

やや良い・どちらともいえない・やや悪い・悪いの5段階で評価した結果を数値化していて、

ディフュージョン・インデックスという指標で表されています。

大まかにいうと、この数値は50を超えると景気が上向き、下回ると景気が下向きと判断されます。

また、毎月算出されているので、この数値がどのように変化しているかグラフで示されています。

こういった指標は企業ベースの景気動向指標が多いですが、

この調査は消費者により近い景況感を知ることができます。

お分かりだと思いますが、消費者に景気の実感があらわれるのは、企業業績がよくなった後になります。

その変化をいち早く知ることができる調査になりますので、興味のある方は一度みてはいかがでしょうか。


少しでも参考になれば幸いです。


最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。