株の学校カブックス大阪・名古屋校の河端です


前回に引き続き
「イスカンダルは沖縄だった」戦艦大和の遺産・後篇をお届けします。 


世界最高の技術の粋を集めて建造された

戦艦大和であったが、

しかし実践となれば、圧倒的な戦力差である

戦闘開始からアメリカ航空隊の猛烈な爆撃にさらされる 

大和機関砲にて反撃するが

爆弾2発命中 魚雷が3本左舷に命中爆発を起こす!

普通の戦艦ならここで終わりである・・。


しかしまだ大和は戦闘継続

17分後アメリカ戦闘機部隊100機が

大和へ第二次攻撃開始!

アメリカ飛行機攻撃部隊は攻撃を左舷に集中


船というのは魚雷がぶつかり穴が開き

そこから海水が入ると当然船が傾斜する

傾斜すれば砲の照準がができなくなるため

砲が打てなくなる。

砲が打てなくては

もう戦艦としては ジエンドなのである。

アメリカ航空爆撃隊はそれを狙った!


大和第二次攻撃で爆弾20発以上

魚雷6本受け 大爆発

船体に水が大量に入り

大きく左に傾いた・・

もう砲の標準ができない・

船はどんどん傾きだす・・。


大和は傾斜し、航行不能・・

万策尽きた・・・ もう終わりだ・・


と  と  と 思いきや


なんとここから自動注水システムが稼働する!

大和右舷へ自動注水!! 

 

なんと!こんな大型戦艦が

自動注水システムを搭載していたのだ!


何度も言うが75年前の船である・・。

大和 水平トリムを取り戻し

「再び攻撃開始!!」

アメリカ航空爆撃機を迎撃する


しかし アメリカ戦闘機から容赦のない

爆撃を雨あられのように

砲撃を受ける。 

 

機関砲全壊・甲板にいた戦闘員は全滅


魚雷も受けるだけ受けて、

通信系統もやられ、船内は大量浸水

とうとう格納庫にまで火が回った。


 だが    


  だがっ!


 だがっ!!  


「大和 まだ浮いているっっ!!」


ここまで攻撃を受けた船が先にも後にもあっただろうか・・。

というより、「ここまで攻撃されて

浮かんでいることのできる船が

あっただろうか・・。」

世界史史上 後にも先にもこの艦だけだろう・・。


強烈な爆撃浴び続けた戦艦大和は

14時23分 転覆し、大爆発をおこし

沈んでいった

乗員3009名中 生存者は269名

他全員亡くなった・・。

事実上日本海軍の全滅である。


日本は戦争末期 特攻をしたが、

飛行隊・回天などの特攻で亡くなった方は約6000名

6000名もの方が特攻でなくなったが

戦艦大和は一艦だけで約3000名の犠牲者である。

本当にたくさんの方が亡くなられた。


多くの犠牲を出した戦艦大和の沈没であるが

大和は戦後の日本に工業技術の遺産を残した。


しかし戦艦大和が

戦艦大和が日本に残した最大の遺産は人材である。


戦時中に技術開発していた、技術者が戦後

日本の鉄道・自動車部門に移行したのだ。

日本は戦闘機の開発などをしなくなり

優秀な人材が電車や、自動車に集中できた

(これは名古屋校の生徒さんから聞いた話です)

「戦艦大和開発」の人材が戦後の日本の技術開発に貢献したのである


軍事から人の生活に役立つものへ・・・。

戦後日本の復興に貢献した。

今の日本の技術はフロム戦艦大和のものが意外に多いのです

他にも余談だがこんな別の遺産もある


「宇宙戦艦大和」というアニメが放映されたが

 作者は松本零士である

本名 松本昂(すばる) 松本零士の親父は日本軍のゼロ戦部隊の隊長であった


彼は小さい頃 終戦を迎えるが 

大和は沖縄へ行けず撃沈されたことを知る。

「特攻なのに撃沈された・・。」

「なぜ大和は沖縄に行けなかったのか・・」

「大和を沖縄へ行かせてあげたい・・」

彼はどうしても、大和を沖縄に行かせてあげたかったのだ

で書いたのが、

「宇宙戦艦大和」である。

ストーリーは未来 地球が侵略を受け

放射能汚染され、最後の望みで

昔沈んだ戦艦大和を改造し、イスカンダルまで

放射能除去装置を取りに行くというストーリーだが
(私はあまり知らないが・・藤井代表はモロ世代です)


イスカンダルとは何か? 

イスカンダルとは「沖縄」のことである!

3000人の男の命を懸けて沖縄に行ったが

たどり着けなかった戦艦大和を


松本零士 彼は大和を沖縄へ行かせたのである。

いろいろなところで、いまだに日本に残っている「大和の遺産」です。

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戦争が終わって72年です。

戦艦大和だけでなく

戦争でたくさんの方が亡くなりました。

カブックスも卒業された方を含めると約3000名の方がいらっしゃいます。

もしかしたらご親族が戦艦大和に関わられていた

方もいらっしゃるかもしれません。


もしこの通信をお読みになり、

戦争のことを何も知らない私が、軽々しく取り上げたことを

お気持ち害された方がいらっしゃったら

この場をお借りしてお詫び申し上げます。


しかし、日本に生まれ、平成の今を生きる一人として

戦争を振り返り、今の平和に感謝する気持ちのひとつと

受け取っていただければと思います。


今は平和な世の中です。平和があればこそ

株式トレードもできるわけですが

やはりこの時期は 少し戦争で亡くなった

人たちのことを考えて

日々の平和に感謝しなければなりませんね。