おはようございます。

カブックス神戸大阪・名古屋校講師の河端です。

本日は株価に大きな影響を与える「為替」ドル円のことについて

初歩的な部分を分かりやすく簡単にお伝えしたいと思います。

 

アベノミクスでの上昇以降、基本的に株式相場は為替に支配されています。

「ドル円」円安=株高、円高=株安このコンセンサスは崩れていません。

 

現在109.29円、少し前に比べると円安になってきました。

現状、世界の情勢は不安定と安定が交錯しています。

ドル円に関しては世界情勢と他の通貨取引に比べ、敏感に反応します。

世界の主要通貨は

米ドル、ユーロ、日本円、ポンド、豪ドル、スイスフランなどですが

正直言うと世界の主役級の通貨は米ドル、ユーロ、日本円です。

世界で最も規模の大きい通貨は言わずと知れた米ドルですが、

信頼度とはまた違います。

ユーロや他の通貨もそれぞれの特徴を持っていますが

世界で最も信頼度の高い通貨は「日本円」なのです。

信頼度が高いことは喜ばしいことですが

これが日本の相場を苦しませる要因にもなっています。

世界の情勢が不安定の時、(経済摩擦、紛争、何某かの危機)

日本円が買われます。

とりあえず、やばいときは日本円を持っておこうか・・

「皆、他の通貨を持っていた場合、日本の通貨と交換したくなる」

ゆえに円高傾向になります。

この現象は我々の生活にも表れています・・

例えば、日本は電子マネーの普及が世界より遅れている。と言われています。

日本人は現金大好き!などと揶揄されていますが、

しかし裏を返すと、通貨に対しての信頼度が絶大なのです。

 

通貨としての価値が安定しており、偽札も出回らない!

例えばインドなんて国は普通に持っている自国通貨が、次の日からデフォルト起こし

使えなくなるのです・・。

そんな危なっかしい通貨持つぐらいなら、

電子マネー持っておいた方が安心なのです。

 

世界の危機の臭いを感じると、最も信頼度の高い通貨が買われるのです。

国内の変動でも然りです。震災など起きるとかなりの円高になるのです。

普通ではあり得ない話です。

自分の国がピンチの時に自国通貨が買われる国なんてのは

世界中どこ探しても日本だけです。

この過度な信頼度が、マーケットと二律背反してしまっているのです。

日本の株式相場の主役は輸出系企業ですので

実質「円安=株高」「円高=株安」の図式が出来上がっています。

加えて日本企業は日本ではなく、やたら海外に金融資産を持っておりますので

円安が勝手に自分の企業を潤してくれるのです。

日本のことを最も信頼していないのが日本の企業という

訳のわからない状況なのです。

ここまでガチガチになってくると上記のこととは関係なしに

何かやばそうだったら「日本円買い」そうしないと損するから・・

という方程式ができあがっており

現状、打ち破れないコンセンサスになってしまっています。

現在朝鮮半島の南北会談が行われていますが、

上手くいくわけありません。

一時的に円安になったとしても、またどこかで

円高に転換してくるでしょうと言うことは株安・・。

日本の株式相場が最も世界情勢のマイナスに反応しやすい

マーケットになってしまっているのです・・。