From:藤井百七郎

名古屋自宅のオフィスより、、、

そろそろ今年も残すところあと1か月ほど。

今年の収支を振り返って、なんとかいい形で

終わりを迎えたいと収支と手仕舞いを考えるころです。

果たして今年一年はどんな年だったのか…

果たして今年はどんな風に立ち回ったのか…

うまくできたのか…

もうちょっとやりようがあったのか…

それらは、まさに人それぞれのようですが、

野球でもどんな強いチームでも必ず負けます。

一年通して優勝しても全勝はありません。

同じようにトレードも、年間でプラスはあっても

全勝はありませんね。

ではどれくらいの勝率で、はてまたどれくらい勝てば、

またはどれくらいの負けで防げばいいのか…

このあたりの明確な指針となるような数字が欲しい。

これはトレーダーの誰しもが希望する数字ではないでしょうか。

その希望に、またそう疑問にわかりやすい数字がありました。

その数字を年末が近づいた今、皆さんと共有いたしますと…


それは、吉野家の牛丼の利益率を考えてみましょう。


という、考え方です。

これは、私の大好きな、そして尊敬している元外資系ファンドで

長年ディーラーとしてご活躍された竹内のりひろさんからのお話しです。

吉野家の牛丼の売上の内訳ですが、売上を100とすると、

・人件費 :51.3%

・材料費 :41.0%

・利益  :7.7%

と、なるそうです。

利益がたったの7%しかないの?

と、驚かれる方も多いと思います。

はい、ほんとにたったの7%ちょいなんです。

しかし、吉野家はちゃんと儲かって、今も続いていますね。

そうなんです!この数字で、この内訳で十分なんです。

この数字でじゅうぶんにお店と企業は回転しているのです。

この数字をトレードの置き換えてみましょう。

単純に、、、

・全体利益 :100

・損失   :93

・最終利益 :7

こう考えてみましょう。

100勝って、93負けて、残り7です。

それでも利益率7%です。

月間で考えてみましょう、月間利益率7%。

年間で84%の利益です。

複利で考えてみましょう。

10カ月ちょっとで元手資金が2倍です。

どうです、たった7%、されど7%ですよね。

ですから、、、


勝ちを増やす?負けを減らす?どっち?


の答えはこうです。

勝ちもそれなりに、負けも想定内に、


大事なのは“大負けしない”ということです。


大負けしてしまうと、利益のたった7%が

吹っ飛んでしまいます。

ですから、当たり前に勝って、想定内に負ける。

トレードスキルさえ確立されていれば

後は淡々と売り買いするだけでいけますよ!

という結論に至ります。

ちょっとした数字論、机上の計算論になるかもしれませんが

今回、年の瀬も近いことから、ひとつお話しさして

いただきました。

来年に向けてご参考になれば嬉しいです(^^♪