関学・日大のアメフト問題で思いだしました・・。

株の学校カブックス神戸大阪校講師の河端です。


現在関西学院大学と日本大学のアメフトの

反則プレー問題が世のニュースになっている

関西学院のアメフト選手に日本大学の選手が故意のレートチャージを行い

その後も反則連発で退場。

指導者の含めた日本大学の指示なのか、

大変問題になってる

私もその場面を見たが、あれはかなり危ない!

気を張っているときであれば、ラフプレーされた時でも

何とか大丈夫だが、「ふーっと一呼吸抜けたときが、めちゃ危険なのである」

受けた選手は下手すれば一生ものの後遺症が

残ってもおかしくないような危険なプレーだった

あれはマジで危ない

私はラグビーは好きだが、アメフトは全く知らない。

見てもよくわからないし、面白さを感じることができない

しかし

あれで思いだしたのは


私の大学院時代の臨床心理学カウンセリングの先生「武田建先生」である

武田先生は有名な心理学者でとてもダンディーな先生だった


武田先生は心理学者としても有名だが、

それよりも

アメリカンフットボールの監督としてだ

元々関学のアメフトの選手だったが

1966年に関西学院大学のヘッドコーチに就任。

監督として甲子園ボウルに5連覇(1972年-1976年)するなど黄金時代を築いた。

おそらく、アメフト知っていたら知らない人はいないと思う、

かなり有名人の監督のようだ


アメフトは知らない私だが

夜学で大学院に通っていたとき、武田先生の臨床心理学の授業を受講できた。

武田先生は、なかなかいい授業をしていただいた。

武田先生は心理学をアメフトのコーチング理論に置き換えて解説されていたので、

なかなか興味深く面白かった。


日本大学のラフプレーは恐らく暗黙の了解で、

コーチの指示があったためだろう

あれは指導者としては最悪だ。

相手のチームの選手だけでなく、自分のチームの選手も壊してしまっている

恐らくあれは武田先生も怒っていると思う。


で、本日はカブックスの生徒さんも会社などで、

部下の方に指導する役割になっている方がいらっしゃると思いますので

著作の紹介です。

私が偉そうにいうことでもないですが、

その武田先生が著した本『コーチング』これはかなりいい本ですので、

部下の方の指導などでお悩みの方

もしくはそういった機会のある方にお勧めの本です。

『コーチング・人を育てる心理学』著・武田建 1985年 誠信書房

本の冒頭文をそのまま載せたいと思います (一昔前ですが・・)

「第1章コーチの反省」

我が国のスポーツ界につきものなのは、

がむしゃらに練習して選手を痛めつけ、

時には暴力まがいの制裁や仕置きである。

こうしたととが「スポーツか苦しいもの」

「スポーツは青少年を鍛える場である」

といったイメージを作り出し、

世間でもそれを当然のことのように思い込むように

なってきてしまった。

そして「しごく」と言う言葉が日常語の中に登場し、

「しごき」を看板にする社員教育や請負会社まで出現する時代である

スポーツの練習を見ていると。

コーチが選手に、上級生が下級生に「バカ」とか

「アホ」と怒鳴っている。

確かにスポーツと言うのはその競技の性質上とっさの判断を要求され、

プレー中にその都度選手全員が集まって次はどうしようかと

民主的に話し合うといった時間的余裕がないことが多い。

そのため、つい上から下へと命令が飛び注意が為されることが多い

それはある程度やむを得ないことだろう。

ただうっかりすると閉鎖的なスポーツ界特有のタテ社会と結びつき、

きわめてハードな集団組織を築き上げてしまっていえる

それはもはやスポーツ自体となんら関係ない、

ぞっとするような厳しさであり、特にその厳しさを

テレビや漫画が素晴らしいことであるかのように賛美し

またそれを求めて多くの子どもをそこに送り出している事実である。


・・・・あの日本大学のヘッドコーチと正反対のような気もする・・。


なかなかいい本ですので、現在部下や後輩の指導に当たられている方、


ご興味のある方は読まれてもいいと思う