From:藤井百七郎

名古屋自宅のオフィスより、、、

「人の行く裏に道あり花の山」

株式投資の有名な格言のひとつです。

投資家たちはとかく群集心理で動きかちだから

他人とは反対のことをやった方がうまくいくよ。

って格言なんですが、でもどうなんでしょう。。。

って私は昔から思ってます。

確かに株式投資に限らず投資の世界はどこかでゼロサムゲーム。

誰かが得をすれば誰かがその分利益を損なったりしてる。

だからたくさんの人が大損こいたときに反対ポジションを

持っていれば独り占めになれる的な格言だ。

では今の相場に当てはめて考えてみよう。

相場が膠着状態で上に行くのか下に行くのわからない。

そんな状況下だけど多くの意見は下派が多い。

そんな中で「人の行く裏に道あり花の山」になぞらえて

買い玉をしこたま仕込んでいたとしよう。

そしたら今はちょっとした利益が乗っていたはずだ。

しかし、この行動は正しかったのかどうか…

そんな簡単な行動で利益が乗るものなのか…

果たして人と反対のことをすれば利益は乗ったのか…


それは『たまたま』としか言いようがないですね。。。


人と反対のことをしてうまくいけば独り勝ち。

でもそのまま予想通りに相場が流れればただの大損。

これは言ってみればただのギャンブルにしか過ぎない。

大勢がこう言ってるのをまず聞いてから自分の決断を下す。

ってことは自分の考えが元々なかったことになる。

よくわからないからお先にどうぞと道を譲って

後から自分が反対方向に歩んでいくみたいなもの。

別に卑怯とは言わないが果たしてそんな簡単なことで

利益が乗るものなのか…

結論から言えば、それで儲かるならみんな儲かってたってことになる(笑)

確かに大衆は間違うという原理原則があるから

大衆が選んだ方向に進むのは一手ではある。

でもその前にもっと大事なのは…


理由ではないでしょうか。


裏付けというか、大衆の反対方向に利があるとにらむ

何か1つでもいいんだけど自分なりの理由があるべきだと

私は思ったりするんですよね。

みんなは上と思っているけど、これこれこういう理由で

私は下だと思う。だから一時的に上に行ってもいずれは下

だと思うから私は一足先に下に行ってます。

こんな相場観を抱けたらどうでしょう。

人と反対の相場観を持つことは全然いいことですし

トレーダーとしてとても大事なことだと思います。

でもまず多勢の動向を見て反対方向を選ぶのか、

それともまずは自分ありきで自分を信じて反対方向を

選ぶのかではずいぶんと違ってくるんですよね。

ですからまずはやはりご自身の相場観、理由を

最優先して人の行く裏を選んでみましょう。

どうせ相場は上か下しかないのですから(^^♪