おはようございます!名古屋校の杉原です。

先日、授業でこんな質問がありました。

『今、世の中、自粛で日本経済が良くないのに、なんで株価は上昇しているんですか?』

という内容でした。本日はこのあたりについて、少しお話ししたいと思います。

これは、いろいろな要因がありますが、ひとつ相場にはこういう事が起こりうるという特徴をお伝えします。

みなさんもご存知、先日、新型コロナウィルスの影響により大きなな下降相場が続いていました。

そういう場面でもマーケット参加者の中には買いのチャンスをうかがっていた人達がいたとします。

しかし多少戻ったくらいでは、その後の上昇相場へ転換したとは判断することは簡単にはできません。

先日も『いつニ番底をつけるのか?』とマーケットでも話題になっていました。

そうやって買い場を探っていた場合に様子を見ていると相場はどんどん値を上げ、

明らかに一旦の上昇相場になってしまい、結局買いそびれてしまうということになってしまいます。

それが4月の上旬頃の動きですね。これがいわゆるベアトラップというものになります。

また、この逆のパターンも存在します。

マーケットが強い上昇相場の場合、その流れに乗り遅れた投資家が押し目を待っていたとします。

その後、なかなか押し目がなくて次の買い場がやってこない時に、

相場は時として更に強く急騰状態になったりします。

これが相場格言にもある、『押し目待ちに押し目なし』の状況になります。

そして、ようやく上昇から一旦反落するような場面が訪れた時に

押し目を待っていた投資家達が、ここぞとばかりにそこで買いに入ります。

こうした投資家は心理的に乗り遅れたという焦りもあるので、精神的に冷静に判断することはできません。

そして相場はまだ上昇すると信じているわけです。しかしそんな時は相場はすでに

一旦の天井を付けている場合があります。

その後ほどなくして反落してしまうケースがあるのです。

ここでポジションを持った投資家は強気な見方をなかなか変えることができないので、

損切りすることができません。

そうやってしばらく時間が経過してしまい、損失は拡大しやがて含み損に耐えられなくなって

決済をしてしまいます。これをブルトラップといいます。

こうやってトラップに掛かり二重に悔しい思いをしないようにしたいものですね。

その為にしっかりと勉強しておきましょう。

少しでも参考になれば幸いです。


最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。