From:藤井百七郎

名古屋自宅のオフィスより、、、

夏の甲子園高校野球が始まりました。

白球に魂を込める姿にはほんとうに感動します。

特に今年のような殺人的な猛暑においてはなおさらです。

ここ何年かはコロナによっていろんなことが規制されました。

2020年は開催そのものが中止され、これまで一生懸命に

練習してきた球児たちの気持ちを考えると

元高校球児の私としてはいたたまれない気持ちになりました。

観客が入り、ブラスバンドが鳴り響き、わーっと歓声が

湧いていく、この当たり前のことのありがたさを

感じながらテレビ越しに連日応援しております。

さてこれは高校野球だけに限ったことではありませんが

観ておりますと、野球でもトレードでもこんなことがよく起こりますね…

あきらかにボール球なのにバッターが振ってしまう。。。

いつも練習ではボール球には手を出さないようにと

しつこいようにトレーニングはされているはず。

なのに明らかにボールだと思う球を振ってしまうんですよね。

観ているこちら側からすると「何してんの~~~」となりますが

これはどうしても振ってしまう人間の心理があるんですね。

ボール球を振ってしまうときというのはだいたいにおいてですが

カウントが2-3などの極まった状態の時が多いです。

また塁を見ると2アウト満塁とか、満塁までいかないとしても

ランナー2塁などの得点圏チャンスなど。

それから得点差は同点か1点ビハインドなどではないでしょうか。

つまり、、、


緊迫した場面にボール球を振ってしまうケースが多いようです。


心理状態を分析、分解していくとこうなります。

「どうしても打って点を入れたい」という欲と

「ここで三振だけはしたくない」という恐怖。

この欲と恐怖が普段なら絶対に振らないボール球に

手を出させてしまうのです。

人間にはどうしてもこの欲と恐怖の感情が携わっており

どうしてもこの感情を排除することはできません。

ファナックが作る産業用ロボットなら絶対に手を出しません(笑)

これは野球に限ったことではなくトレードも同じです。

「何とかして今月もう少しとりたい…」という欲、

「早めに利確しておきたい…」といった恐怖。

トレーダーも人間ですからこういった感情が沸き上がり

本来ならエントリーしてはいけないところで入ったり

もっと引っ張れたものを切ってしまったりするんです。

後から教科書を読み返して「あ~~~」とうなだれます。

エントリーや手仕舞いの前に今の自分の精神状態が安定しているのか

どうかをチェックする習慣を持って見るといいかもしれません。

どこかに焦りや臆病さを見つけられるような一呼吸おいて

再度一からトレード計画を見つめなおす必要があるかもしれません。

今まで勉強してきたことを再度思い出し、自分の感情ではなく

何が正しいルールなのかを再確認して、いつも第三者的な

目線で相場と自分の玉に向き合えるようになりたいものですね。

ご一緒にがんばりましょう(^^♪