平成最後となる日曜日。
どんなネタにしようかとあれこれ考えましたが、
『月並み』と言いましょうか、『安定の』と言いましょうか
 
『平成を振り返って』に落ち着きました(^_^;)
 
※長文になっております。
※時間と興味のある方推奨。
※駄文長文悪しからずご了承ください。
 
 
 
平成の世を漢字で表現するならば
 
『壊と改』
 
の時代だったような気がします。
 
【壊・平成元〜11年(1989〜99)】
世界情勢ではベルリンの壁崩壊に象徴される共産主義国家の相次ぐ崩壊、米ソ両国による冷戦終結宣言、ソビエト連邦の崩壊。イラク軍によるクェート侵攻と湾岸戦争勃発などがありました。
 
また、我が国日本においては過熱する地価高騰を強制的に抑制しようとした結果、開けてはならないパンドラの箱『総量規制』と日銀による金融引き締めにより信用崩壊の加速及びバブル経済の崩壊を招いてしまいました。
 
総量規制は強制的にバブルを潰して地価の正常化を図るとの目論見で行われるものの制御不能に陥り大失敗となってしまいました。また、株価も89年の大納会時に¥38000超だった日経平均は¥20000まで落ち込む大暴落となってしまったのは皮肉なものです。
 
 
野村・山一・日興・大和などの証券会社による損失補填問題、更に山一をはじめとする証券会社の経営破綻。銀行においては不良債権の隠蔽や不処理のツケが銀行破綻という形で表面化するなど、従来からの既得権益の否定と崩壊が加速度的に進んでいった時期でもありました。
 
その他、大きな出来事としては平成7(95)年の阪神淡路大震災、村山談話、オウム真理教による地下鉄サリン事件など安全神話を脅かす出来事でした。
 
 
その後銀行の貸し渋り、各企業の合理化、終身雇用制度の撤廃、それに伴い今までの
 
『寄り合い所帯』
 
『持ちつ持たれつ』
的な考え方が通用しなくなったことにより我が国の企業は生き残りをかけた熾烈なサバイバルへと向かっていきました。
 
リストラに名を借りた不当解雇や新卒採用の見送りに見られる「就職氷河期」となり、同時進行的にデフレスパイラルの渦に巻き込まれていった時期でもありました。
 
経済においては日本版ビッグバン・金融ビッグバンと呼ばれる大規模な改革と規制緩和政策がとられ、国内完結型から世界市場でも対応できる体制へと移行した時期であり、投資システムの再構築と個人投資への門が大きく開かれた時期でもありました。
 
 
【壊と改・平成12〜21年(2000〜09)】
 
20世紀から21世紀へと移行した時期でした。
世界情勢を見ると2000年問題、01年にはアメリカ中枢同時多発テロとアフガン紛争、03年にイラク戦争が勃発しました。経済においては02年ヨーロッパ連合(EU)の通貨ユーロが発足。08年のアメリカ・住宅バブルの崩壊に端を発した世界金融危機(リーマンショック)が発生し世界規模の不況に見舞われました。
 
我が国では湾岸戦争以降『国際貢献』『国際社会の中の日本のあり方』の機運の高まりと同盟国アメリカからの政治圧力などもあり日本国憲法下初の自衛隊の海外派遣が実施されました。また、経済では世界金融危機が日本経済に深刻なダメージを与え、致命的とも思える日経の大暴落を招いてしまいました。
 
また、これらの時期には小泉内閣による『聖域なき構造改革』と称した郵政三事業の民営化、官から民へ、派遣事業の規制緩和などを柱とした経済政策が実施され、小泉フィーバーがおこりましたが、その後跡を継いだ第一次安倍内閣では反転。参院選敗退以降、衆院選にも敗退し政権交代が行われ民主党政権が誕生しました。
 
尚、株式投資関連では09年1月より株式等振替制度(ペーパーレス化)がなされ簡素化・簡略化されたことにより投資の利便性が向上しました。
 
 
 
【改・平成22〜31年(2010〜19)】
チュニジアのジャスミン革命を皮切りにアラブ圏内の国々で反政府デモが起こり、長期政権が次々と倒れていき『アラブの春』と呼ばれました。また、この機に乗じて武装過激派組織イスラム国がイラン国内及び近隣諸国で武装蜂起し本格的な国家対テロの戦いとなりました。
 
日本国内では尖閣諸島をめぐる中国船籍の領海侵犯・衝突事件、韓国による竹島不法占拠問題、北朝鮮による長距離弾道ミサイル開発と核開発問題と近隣諸国との外交関係が悪化していました。
 
また、忘れることのできないのは2011.3.11東日本大震災の発生と福島第1原発事故です。未曾有の大震災にアメリカ、台湾、ヨーロッパ諸国など国際社会からの救援や支援が多く寄せられました。同年には地上波デジタル放送開始されました。
 
『60兆円の埋蔵金の発掘にる経済政策』『八ッ場ダム建設中止』『事業仕分けによる公共事業費の大幅削減』『脱官僚政治』『米軍沖縄キャンプ県外移設』を政権公約に掲げた民主党政権でしたが、政権公約が達成できず、更に目まぐるしい首相交代などで信任を失い、再度政権交代がなされ
自民公明が政権与党に返り咲き第2次安倍内閣が発足しました。
 
平成28年、天皇陛下より生前退位の御意向が伝えられてより国会で議論された結果、平成29年6月に皇室典範特例法が成立、公布され光格天皇以来200年ぶりとなる譲位・改元となりました。
 
経済では安倍首相が打ち出した『三本の矢(アベノミクス)』などにより低迷を続けていた株価も上昇に転じました。その後発生したチャイナショック(15/8〜9)EUショック(16/6)トランプショック(16/11)などは記憶に新しいところです。
 
 
以上、平成の30年間を振り返ってみましたが、これらを元にチャート上で振り返ってみるのも面白いと思います。
 
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●期間=長期
 
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このように設定すると1989年から現在までのチャートが見れますので、興味のある方はご覧になってみて下さい。何かに気づくかもしれませんし、新たな発見があるかもしれませんね(^_^)b
 
では、では……
 
 
 
さあ、超大型連休の始まり。皆さんにとって素敵なゴールデンウィークになることをお祈りしております(^o^)/