From:藤井百七郎

名古屋自宅のオフィスより、、、

ずいぶんと昔の話になりますが、子猫を拾いました。

バイトの途中でどこからかミーミーと鳴き声がするので

辺りを探してみると草むらの中に子猫が落ちてました。

まだ生まれて間もないようで目が開いておらず

母猫を呼んでいるようでした。

さらに周辺をよく探してみたのですが

他に子猫がいる様子はなくこの子だけのようでした。

子猫はすぐに拾って連れて帰ってしまうといけません。

母猫が戻ってくる可能性もあるからです。

しかし、この子だけしかいないところを見ると

恐らくですがこの子は置いておかれたようです。

つまり母猫は戻って来ない可能性が高いのです。

猫好きな性分なのでどうしても見過ごすわけにはいかず

これも何かのご縁かなとも思いその子を連れて帰りました。

当時はまだ貧乏で四畳半一間のアパートに住んでおりましたが

大家のおばあちゃんも同じく猫好きだったので

飼ってもええよとなり、かいがいしく世話をしたのですが

残念なことに3日目に死んでしまいました。

たった3日でしたが情が移っていたので

まあまあいい大人でしたが号泣してしまいました。

この母猫に置いてけぼりを食らったこの猫が

なぜすぐに死んでしまったのかというと…


すぐに死んでしまうくらいに弱い子猫だったからです。


猫は一度に3~6匹の子猫を産みます。

家猫のように整った環境であれば産まれた猫全部が

元気に育っていくのでしょうが、野良は違います。

そういうわけにはいきません。

全部が元気に育っていく確率は非常に少ないです。

子猫はカラスに襲われたりもしますし、

じゅうぶんな食べ物もないのですし、病気にもかかります。

こういった理由で死んでいく子猫は多いのです。

そして、母猫ひとりですべての子猫を外敵から守って、

育てることはとても難しいのです。

ですので母猫は、この子はダメだなと思うと

置き去りにしていくそうなんです。

最初っからすべての子が生きれるとは思っていないのです。

それが本能なんでしょうね。

私の拾った子猫は母猫が本能的に無理だと感じたのでしょう。

さて、このすべてが生き残るとは限らないの考え方は

私たちトレーダーにとっても大切な考え方です。

エントリーする時、また事前に入念にチャートや

その他の分析をしてエントリーしていきますが

やはり同じようにすべてのエントリーがいい結果に

つながるとは限りません。

いくつかは反対方向に行ってロスカットになります。

不思議なことですがいつまでたってもそれは同じです。

ですから、エントリーした時にこう考えておくと楽です。


すべてのエントリーがうまくいくわけではない。


反対にいってロスカットになるとやはり気分は

悪いものですが最初からこう折り込んでおくと

幾分かは気分が楽になります。

ロスカットからの気分の切り替えが苦手な方は

母猫の法則に乗っ取ってみるといいかもしれませんね(^^♪