おはようございます!名古屋校の杉原です。

最近は梅雨の中休みのせいか、晴れる日が多く、過ごしやすい日が多かったですね。

このまま、夏になってくれるといいのですが...まぁ、そういう訳にはいかないと思いますが...

さて、本日はファンダメンタルズのお話を少ししたいと思います。

まず、企業の株価の割安や割高を判断する際に一般的にPER、PBR、ROE等、いろいろなものがあります。

例えばPERは株価収益率、PBRは株価純資産倍率、ROEは自己資本利益率になります。

これらの数値を用いて投資判断をする方法があります。

本日は一般的にこういった数値の中から銘柄選びをする際の基準となる代表的な指標PBRについて触れていきたいと思います。

世間でよく耳にしますが、会社は誰のものか?なんてことを聞いたことがあると思いますが、それは株主のものです。

例えば、ある会社が解散したとします。この場合、会社に残った財産がある場合は株主に分配されます。

その際、どれだけの財産が分配されるのかの目安となるのが、貸借対照表の純資産になります。

これを1株あたりに計算したものが、BPSといい1株あたり純資産といいます。

そして、先程いいましたPBR=株価純資産倍率は、株価÷BPS=1株あたり純資産で求めることができます。

例えば、ある銘柄の株価が1,000円の場合、BPSが500円とした場合、PBR=2倍になります。

株価が1,000円で、BPSが2,000円の場合であればPBR=0.5倍となります。株価とBPSが金額が同じであればPBRは1倍となります。

PBR=1倍というのは、株主に分配されるべき1株当たりの金額と株価のバランスが保たれている状態です。

1株当たりの純資産と比較して、株価が何倍の水準まで買われているかを表しているのがPBRの意味になります。

そして一般的に、PBRが高ければ高いほど割高、低ければ低いほど割安と言われています。

では実際の株価はどうでしょうか。本来であれば、PBRが1倍を割り込めば、株主が分配を受けられる金額より

株価の方が安くなるわけですから、すぐに買いが入って1倍割れが解消されてもおかしくありませんよね。

では、それらの銘柄の株価が上昇しているかというと実際はそうはなっていないことが多いです。

また、東証の銘柄の中でいくつもの銘柄がPBR1倍割れをしているものがあります。

もちろん上昇しない理由はこれがだけが影響しているわけではなく様々あると思いますが、

ひとつわかることは、株式市場に参加している投資家がPBRを基準にして銘柄を選んでいる人があまりいないということです。

もう少しいうとPBRが1倍を大きく下回っている銘柄で、これは、どう考えても割安と感じるものもあります。

しかし、それらの多くの銘柄は株価があまり上昇していないことが多いです。

一度、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。


少しでも参考になれば幸いです。


最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。