おはようございます!名古屋校の杉原です。

本日は4月に入りましたので3月末に見られる相場の特徴をお話ししたいと思います。

まず、お化粧買いという言葉を聞いたことはありますでしょうか!?

これを別名ドレッシング買いとも言われたりします。

これはどういう意味かというと機関投資家やファンドが保有している資産の時価評価額を

上げるために買い注文を入れることをいいます。

機関投資家やファンドの運用成績は月末や決算期に評価されます。なのでドレッシング買いは

その時期に合わせて行うことが多いです。

おもに3月、9月、12月と言われています。これは運用成績を気にして運用者が行う方法になります。

そして、なぜ運用成績が彼らたちには重要なのかというと、運用を委託している顧客は自分の資金を

金融機関に託しているので、当然、ファンドの運用成績には厳しい目が向けられるという理由があります。

もし、いい運用成績があげられなければファンドの顧客は契約を解約されてしまうこともありえるので、

運用期間はドレッシング買いをして月末や決算の時価評価額を一時的に高めて、

顧客からの評価を引き続き得ようとしていることが考えられます。

ドレッシング買いはこのような理由で行っています。

実際に、機関投資家やファンドがドレッシング買いをして運用成績をよく見せようと買い注文を出すと、

彼らは多くの資金があるので自分たちの保有銘柄の株価が上がりやすくなります。

機関投資家やファンドの規模は運用資金によって株価に与える影響力には違いがありますが、

資金力が大きいほどドレッシング買いの効果も大きくなります。

また、ファンドがドレッシング買いを行うと株価が上昇しやすいということを知っているトレーダーも多いので、

この株価上昇を見込んでそれに乗っかろうとする個人投資家による買い注文も入りやすくなります。

よって、個人投資家の心理がドレッシング買いによる影響を意識すればするほど、

株価は大きく動きやすくなるということです。

しかし、このドレッシング買いはあくまでも運用成績をよく見せるための方法なので、

投資判断に基づいておらず月末や決算期が過ぎると株価は元の水準に戻ることが多いです。

少しでも参考になれば幸いです。


最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。