おはようございます！名古屋校の杉原です。

今週はニューヨーク市場がサーキットブレーカーという制度が発動されました。しかも2回も。

これはなかなかあることではありません。私も株の取引きをはじめてから初めての経験でした。

簡単にいいますと株式市場で価格が一定以上の変動を起こした場合に、強制的に取引を止める事になります。

それだけ、売りが売りを呼んだということになります。

さて、みなさんは株式投資は美人投票という言葉を聞いたことがあるかと思います。

今日は少しこの言葉について考えてみたいと思います。

この言葉はイギリスの経済学者ケインズの言葉になります。

私的にはその通りだと思う点もありますが、そうではないと否定する人もいるみたいです。

この言葉になぜ賛否両論があるのか、どう活用すれば株式投資に活かせるかについて、考えてみました。

ケインズという人は当時の新聞投票に、100枚の写真の中から、美人だと思う人を6人選び、

投票者全体の結果に最も近かった人に賞金を与える。　という投票があったそうです。

美人投票なのですから、投票の結果は自然に考えれば本当の美人が選ばれるはずです。

しかし、この投票では、投票者に賞金が与えられるという点がポイントです。

賞金をもらおうと思えば、自分が美人だと思う人に投票してはいけません。

他の人が投票しそうな人に投票しなければいけません。

これは投票者同士で裏の読み合いが起きて、裏の裏まで読む人が出てくるかもわかりません。

その結果、美人とは言えない人が美人として選ばれることもあるのです。

今でいうと、ファッション等のトレンドも同じ事がいえるかもしれません。

自分の好みというよりも人にどう思われているかが基準になっています。

何年前に流行っていたものを見ると、う～んっと思うのと同じような感じでしょうか。

このケインズは、株式投資でも同じであると考えていました。

自分がいいと思った企業の株価がいつも上がるわけではありません。

むしろ他の多くの人が魅力的だと感じた株のほうが上がります！つまり、需給を読むことが大切になります。

実際に業績がいいわけでもなく、なにも材料もない株でも、突然急騰したりすることもよくあることです。

これは最初に何かのキッカケで少し上昇したのを見て、もっと上がると思った人たちが大挙した結果でしょう。

これがまさに美人投票になります。株価は企業の価値をある程度、反映しながら時に

大きく乖離することがあります。

それは、株式市場には考え方が異なる投資家が同時に参加しているからだと思います。

いわゆる株式市場で美人投票というのは投資家の感情で左右される側面のことになります。

これが株式市場に歪みを生みます。こういった側面に視点を置いてみるとまた、新たな発見があると思います。

みなさんも、時には違う角度で株式市場を見てはいかがでしょうか。

少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。