テクニカル分析とは「これまでのチャートの動きや流れを見て、これから上がるのか下がるのかを判断する」分析法でした。上がると判断するなら株を買えばいいですし、下がると判断するなら売っていきます。株価チャートの中にはいろいろな買いと売りのサインがあります。覚えることによって、とてもいいタイミングで買えて、下がりそうなタイミングで売れるようになります。
株価チャートの中に白いものや黒いものがたくさん並んでいます。それらの一つがローソク足です。昔の株価チャートはただの線でした。
その日に終わった値段を線で結んだだけのものです。株価の値上がりや値下がりはわかりますが、これだけでは情報が不足していて、どこで買っていいのか売っていいのかわかりません。
そこで登場したのが「ローソク足チャート」です。
ただのラインだけのチャートから、その日の値動きがわかるローソク足だと、明確に買っていいのか、売ったほうがいいのかがわかり、売買がすごくやりやすくなったのです。
実はこのローソク足チャート、今でこそ全世界で使われていますが、考えたのは日本人なのです。
話はなんと江戸時代までさかのぼります。大阪の堂島で米取引がされていました。大きな市場があったんですね。その時々の天候やその時々の需要によって米の値段は上がったり下がったりしていました。どうにかして米の値段を予測できないものだろうか…と、当時、米問屋だった本間宗久(ほんまそうきゅう)が考え出したのがこのローソク足なのです。
ローソク足にはいくつかの種類があり、それぞれに買いや売りのサインが決められていて、サイン通りに売買して、本間宗久はたいへんな財をなしたそうです。そして、このローソク足チャートはとても便利だと評判になり、今では全世界で「キャンドルスティック」と呼ばれ重宝がられています。
世界中の投資家もプロのトレーダーたちもみんなローソク足チャートを見ています。ですから、我々もローソク足チャートが見れるように、判断ができるようになっていかないといけません。こんな風に言うととても難しく思いますが、ローソク足はそれほど難しいものではなく、すぐに覚えられるもので、翌日から簡単に売買のサインがわかるので、まずは覚えてしまいましょう。
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体験セミナーの詳細・申込はこちらローソク足にはいくつか種類があって、それぞれに買いや売りのサインがあるといいました。サイン通りに売買すれば利益は期待できるのですが、利益をもっと大きくしたいと考えた場合に、もっと長い期間での上がり、下がりの予測が必要です。ローソク足を短期的なサインとすれば、もう少し中長期的なサイン、それが株価移動平均線です。
この株価移動平均線にもいくつか種類がありますが、まず代表的な平均線として「75日移動平均線」というものがあります。これは過去75日間の株価の平均を一本の線にしたもので、これから先の株価の上がり下がりを予測できます。
株価移動平均線はとても便利な指標で、その銘柄を保有している投資家たちの心理までも読み取ることができます。
たとえば75日移動平均線であれば、この銘柄を過去75日間に買った投資家たちの平均株価ということですから、彼らの損益分岐点となります。
ですから、移動平均線よりローソク足が上にあるときは、過去にこの銘柄を買った投資家たちは「含み益」状態にあります。まだ株は売らずに持ってて利益がでている状態です。
想像してみてください。。。
持っている株に利益が乗っている状態です。あなたも同じ人間だから、彼ら投資家の気持ちがわかるはずです。利益が乗っていると、気分がいいですよね。気分がいいなら、その銘柄を売ろうとは思いませんよね。株価は需給関係、買いと売りの力関係で決まるのでしたね。
売りたいという力が少ないということは、買いたい力のほうが強くなるというのはわかりますか?
ということは、今後株価は上がりやすいのか下がりやすいのか、どっちだと思いますか?
株価は上がりやすい状態ということになります。
では、あなたがこれからこの銘柄を買いたい場合、ローソク足が移動平均線の上と下、どっちにあるときに買ったほうがいいのでしょうか?
そうです!
明らかに移動平均線の上にあるときに買っていけばいいのです。移動平均線の下にローソク足があるときは、株価は上にあるときよりも安いのですが、持っている投資家たちは「含み損」状態にあり、早く売ってしまいたい気持ちになっています。需給的に売られやすい状態にあるわけですが、買ったとたんにあなたも損を抱えてしまう危険が大きいのです。
移動平均線を覚えると、このように損失を抱えるリスクもどんどんと軽くできていくのです。もっと覚えていけば、さらに利益を大きくもできます。ローソク足に続いて覚えるべき指標は移動平均線です。
どこで買ってどこで売る…
これは投資家の最大のテーマです。いくらいい銘柄を見つけてきても、変なところで買ってしまうと、損を抱えたまま進んでいくことになり、精神的にもとてもしんどいです。
なるべく安く、適正価格で買うこと!
永遠のテーマといってもいいくらいです。
買いの手法も数え上げればきりがないくらいですが、まず始められたばかりの方であれば、ある程度株価が下げてきて、上昇に転ずるポイントを見つけて買っていくのが一番安全です。下げた来たところを買っていくやり方もありますが、とても危険なやり方で、外れた場合はとんでもない損を出してしまいます。株をギャンブルではなく、副業としてまたは本業として、長く勝ち続けていきたいのであれば、下げるのを待って、下げ止まりを確認して、上昇に転ずるポイントで買うことをお勧めします。
上昇に転ずるポイントで買う
これを「順張(じゅんば)り」といいます。
株の専門用語です、覚えておいてください。
どんなものにでも基本はありますが、株式投資の基本は「順張り」と覚えてください。まずは基本を徹底して覚えてから、あなたご自身にあった手法を覚えていかれることをお勧めします。免許取り立てなのにF1ドライバーの運転をやっても、事故を起こすだけですからね。
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