おはようございます!名古屋校の杉原です。

新しい年が明けましたね。今年もみなさんにとって良い一年でありますように。

みなさん、ご存知かと思いますが相場の格言に『休むも相場なり』という言葉があります。

この格言にはいろいろな意味合いがありますが、代表的な意味として、冷静に相場と向き合う

ためにも常にトレードをするのではなく、たまには休んで自分のトレードは

もちろん、相場全体も冷静に見つめてみようという意味になります。本日はこの格言について

少し掘り下げてみたいと思います。まず、『休むも相場なり』の目的は優位性を保つことです。

では、どうすれば優位性を保ちトレードを行っていけるのか。また、それがなぜ重要なのか、

少しお話させて頂きます。優位性がない時とは、トレードを行っても勝てる確率が低い時になります。

つまり、優位性がない時に無理にポジションを持てば、トレードすればするほど負けてしまう

可能性が高く、トレードを行うべきではない状態になります。いわゆるギャンブルトレードと

いうことです。一方、勝てる可能性が高く優位性がある状態でトレードを行う場合、

そのトレードの期待値はプラスであり、勝てる可能性は十分に存在するといえます。

期待値がプラスの時だけトレードを行えば、トレードをすればするほど、

利益機会と利益が大きくなる可能性が増えることになります。

したがって、ポジションを持つのは、勝てる機会が存在する時のみ行うべきです。

ですから優位性が存在しない状況では、絶対にポジションを持つべきではないと言えます。

なので、できるだけ利益だけを得るために、休むを実践することは大切なことではあります。

しかし、それを実際に守れている人は多くはないです。多くの人は、優位性がない状況であっても

ポジションを無理に持とうとしてしまいます。要するに、優位性があり勝てる機会が来るまで

待つことができないことが原因となります。優位性が存在する時のみトレードを行うことが

重要な一方で、そうした優位性のある状態がいつ出現するかわからない時に優位性のある

自分の手法では本来、トレードを行うべきシグナルやタイミングが違っていたとしても、

他に何か別の手法や都合のいい理由を考えてしまう傾向があります。

さらには、利益に対して即効性を求めてしまう点も、休むを実行できない理由にあります。

できるだけ早くトレードを行い、できるだけ早く利益を得たいと思ってしまうために、

たとえ優位性がない状況であってもポジションを持ってしまいます。

特に、大きな利益を得ようとしている人ほど、休むを疎かにしてしまい、

結果的に大きく負けてしまうことになります。大きな利益と早く利益を得ることに集中してしまうと、

自分の思いのままに行動し、トレードをしてしまう傾向にあります。

こうして、きちんとした根拠が存在しない状況であってもポジションを持ってしまうために、

大きな損失を出してしまいます。

ポイントをまとめますと休むを適切に行うためには、求める利益に対して即効性を求めず、

優位性のある機会が訪れるまで待つという心構えが必要となります。

これを意識することが大切になります。

時には待つというのを実践してみてはいかがでしょうか。


少しでも参考になれば幸いです。


最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。