おはようございます。

株の学校カブックスの竹重です。

私は読書が趣味で、よく本屋に行くのですが、

やはり仕事がら、株式投資の本があるところに引き寄せられます。

ところが、株の書籍というのは、非常に玉石混合で、

「なんてすばらしい本なんだ!」というものもあれば、

「なぜこんな本が売っているんだ……」というようなものまで、様々です。

株式投資を始めた当初は、それこそ目について物を片っ端から読んでいたのですが、

最近では慣れてきたのか、ぱらぱらと中身を読めば、ある程度良い本か

そうでないかの区別がつくようになりました。、

もちろん、株式投資のやり方はは人それぞれですので、手法が違っても

一概によくない本とは言えません。

ですが、手法に関係なく、注意したほうが良い本を見分ける方法がありますので、

本日は、そのことをシェアしたいと思います。


それは、

「勝率○○%!」「○勝○敗!」というように、

勝率の高さや勝ち数の多さを謳っている本には

用心していただきたい、ということです。

なぜかというと、投資の世界では、勝率や勝ち数の多さというのは

まったく意味をなさないからです。


逆説的ではありますが、株式投資では、

勝率100%を達成するのは簡単です。

売らなければ損は確定しないわけですから、

含み損になった株は戻るまで保持します。

そして、1円でも利益が出れば、勝ちに間違いはありませんから、

早々に利益確定してしまいます。

こうすれば、100%利益確定が可能、

つまり、勝率100%というわけです。


もちろんこれは、投資で利益を上げるうえで

上記のやり方がまったく意味をなさないことはお分かりかと思います。

投資の世界においては、勝率よりも重視するべきものがあります。

それは、PF(プロフィットファクター)という指標です。

聞きなれない言葉かもしれませんが、意味は非常にシンプルです。


PF=総利益÷総損失


たとえば、ある期間で投資を行ったとして、

利益が10万円、損失も10万円だったとすれば、

PFは1となります。

利益が大きくなれば数字も大きくなり、利益が減少すれば数字は小さくなります。

このPFをどれだけ大きくするかが、投資の命題ともいえます。


いろいろな本を読んでいますが、

このPFに言及している本は、その他の部分でも良いことが書いてある可能性が高いように思います。

逆に、勝率や勝ち数の多さを謳っている本は、その他の部分でも首をかしげることが

多かったように思います。


もし投資の本を読んで勉強したい! と思われた時には、

ぜひ参考にしてみてくださいね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。