「お城が燃えている・・」

会津若松での戊辰戦争

闘いに傷ついた白虎隊士は 山から城下町を見ると お城が燃えている

鶴ヶ城(会津若松城)落城を知った白虎隊士中二番隊の16人は絶望し、

切腹(自刃)をする・・。

白虎隊の自刃は

戊辰戦争の悲劇として、有名です。(最近は知らない人も多いですm(__)m)


しかしこの白虎隊士の自刃劇


全員自刃(切腹)したのに、

なぜ、この話は語り継がれているのか・・。


それは、たった一人、生存者がいたからである。

白虎隊士中二番隊隊士


飯沼貞吉(いいぬま さだきち)


彼ひとり短刀で喉を突くが、

刃が喉骨で止まってしまい。

死にきれなかったのである・・。

彼の生存があったからこそ、白虎隊の話は存在する。


カブックス通信番外編

この生き残った白虎隊士飯沼貞吉

について書きたいと思います

34年前

ちょうどその年わたくし(当時6歳)は

名古屋から会津若松へと引っ越しました

引っ越して早々の夜、父親から

一つのことを守るように言われました。

家の父は山口出身でしたので、

会津若松では「父の出身は山口だと言わないこと」


なんだか会津の人はいまだに薩摩(鹿児島)と

長州(山口)を憎んでいるということらしく

とりあえず、無難に父の出身地は

言わないようにとのことでした・・。


なんと150年経った、平成の今でも会津は

「薩長(鹿児島と山口)」を憎む

地勢があるようで

鹿児島や山口の人は宿に泊まれない、

タクシーに乗れないなどと言われる人が

少しですがいるようです。

・・いまでも、憎しみが残っている・・。


小学生だったわたしはなんのことだか

よくわからなかったですが


今振り返ると、納得のような気がします。


会津戊辰戦争は幕末に起こった籠城戦。

前回の金戒光明寺のときにも書きましたが、

会津藩は京都守護職を受け、討幕派と闘ってきた、

幕府のために働いてきた会津藩だったが

徳川幕府は江戸で降伏。「後は知らん」と

会津藩をバッサリと捨てる・・。


江戸での戦闘は起こらなかったため、

新政府軍のはけ口は会津へと

一気に向けられる。

薩摩と長州だけではない

これまで味方だった藩も

平気で裏切り、会津へ攻めてくる・・。

政府軍が北上する中、

会津藩は「降伏」を嘆願するものの、

許されない・・

降伏すらさせてくれなかった。


「もう闘うしかない・・。」


敵は最新の武器、圧倒的戦力、

こちらは最初から籠城戦

味方もいない・・。援軍も来ない・・。

全滅するのに意地を見せるだけの戦いである。


そんな中、会津藩にて結成されたのが、

あの有名な「白虎隊」

会津藩は生え抜きの会津藩士に

「玄武隊」「青龍隊」「朱雀隊」「白虎隊」を軍政し、

新政府軍との戦いに備えた。


白虎隊士はその中でも、

16歳から17歳のいわゆる少年兵である。


白虎隊士・飯沼貞吉(いいぬま・さだきち)は会津藩飯沼家の

 二男として生まれる。


文武両道を重んじる会津藩の藩士の子は

皆、藩校・日新館へ入校する。


貞吉も日新館に入校、武芸や学問に励み、

平穏な日々を送っていたが、、


会津の地は戦争が始ろうとしている・・。

城下は悲壮な空気となり、戦いの日が近づく中、


15歳だった貞吉は白虎隊へ入隊する。


しかし、白虎隊の年齢規定は16歳から17歳


では「なぜ貞吉は入隊できたのか?」


答えは簡単

年齢を偽ったのである。


最年少ながら白虎隊士となった貞吉は


いよいよ出陣という日(1868年8月22日)


母との別れをする・・。


朝餉(朝食)を済ませ、武具を整え、

母のふみが髪を結ってくれた


母と子、別れの挨拶をする。


ふみ「いよいよあなたが、出陣する時が来ました。

家の門を出たならばおめおめ、

生きて帰るような振る舞いはしてはなりませぬ」

と告げた。


そして祖母・なお子に面会を許し、暇乞いをする。

祖母のなお子は貞吉のことが大好きだった。


幼いころの思い出が浮かび、本心では胸が痛む・・。

しかし、会津藩士としての

けじめをつけなければならない・・

「年老いた、私のことなど思わずに、

殿様に命を捧げる覚悟で働きなさい」

と別れの歌を詠む。


別れを告げた、貞吉は家の門を出、

出陣していく

「もう会うことはない・・」

母と祖母は貞吉の姿が見えなくなるまで門で見送る

貞吉は振り返らずに行く


武門の道とはいえ、大切に育ててきたわが子・・


母ふみは

毅然と貞吉を見送るが

貞吉の姿がみえなくなった時

声も出さず、隠れて涙を流した・・。


8月23日

出陣した白虎隊士中二番隊は

会津市街戦闘の中、若松街道で

敵軍を迎え撃つ

 

・・・続く・・・